国保組合だより2017号(2012年1月1日新春号)

仲間との絆で命の綱「土建国保」を守っていこう

新春を迎えて 理事長 田中茂

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田中 茂 理事長

 新年あけましておめでとうございます。
 組合員、ご家族の皆さんは、健やかに新しい年を迎えられたことと思います。
 さて、昨年は東日本大震災をはじめ、全国で地震や豪雨などによる災害が相次ぎ、原発事故とともに、深刻な被害をもたらしました。医療も大きな打撃を受けましたが、全国から医師、看護師たちが被災地に駆けつけました。国民皆保険制度のもとで、保険証を失くした人でも、住所などの申告で医療保険を使うことができました。無料で受診できるヨーロッパ各国ほどではないにせよ、アメリカにはない日本の医療保険制度の優れた面だと思います。
 日常的な医療の再生には時間がかかることでしょうが、国をあげて支援をしてほしいものです。
 東京土建国保組合も国民皆保険を支える制度として、これを守っていかなければなりません。国保組合への補助金は、一昨年来マスコミのかつてない攻撃を受けましたが、全国の仲間とともに、運動を重ねた結果、建設国保に対する補助は、「従来どおりしっかりとした」補助をすることとされました。役員や組合員・ご家族の皆様が国会議員要請、集会、はがき要請などフル活動していただいた結果だと感謝致します。また、昨年は、組合員資格の確認のために、就業実態調査を実施しましたが、組合員の皆様の深いご理解とご協力により、終了することができました。お礼を申し上げます。
 国保組合の運営環境は、年々厳しいものとなっています。医療費の伸びに補助金が追いつかず、国保組合が負担している後期高齢者支援金や前期高齢者納付金の引き上げも毎年大きな額となります。国には、一日も早く後期高齢者医療制度を廃止し、公費負担の拡充により現役世代の負担を少なくするよう求めたいと思います。
 しかし、国は財政危機を理由にして、保険料の増加や窓口負担の引き上げ、消費税引き上げなど、国民負担の増加をめざす方向です。70歳以上75歳未満の窓口負担を1割から倍の2割に引き上げ、さらに診療のたびに100円程度の定額負担を求めています。これは、7割給付を将来にわたり守るとした国会決議に反するもので、事実上3割の窓口負担を崩すものです。
 また、TPP締結の動きと連動する形で「混合診療」の議論も本格化しそうです。保険の範囲を狭めて、結局のところ金持ちしか必要な医療を受けられなくなる制度には、断固反対しなければなりません。
 今年は、医療保険制度を守る重要な節目となりそうです。この点でも組合員の皆様の引き続きのご協力をお願いします。
 ところで、皆さんはもう健康診査を受けられたでしょうか。昨年4月から健診の受診券を保険証と一体にしました。まだ、切り離さずに残っている人は、健診を今年度受けていないということでしょうから、ぜひ3月末までに受けてください。健康を守るための大切な健康診査です。「東京土建健診」は無料ですので、年に一回は受診して、自ら健康を守りましょう。
 組合員とご家族の皆様すべてが健康で希望の持てる年となるよう祈念し、年頭のご挨拶と致します。

東京土建国保組合 2011ウォーキング大会を開催

212人の仲間が参加
季節を感じながら全員完歩

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紅葉がきれいな迎賓館付近(11キロコース)

 11月13日(日)、代々木公園ケヤキ並木をスタート・ゴール地点としたウォーキング大会を開催し、212人の仲間全員が完歩しました。田中理事長の開会挨拶の後に、ルール説明、完歩宣言、準備体操を行ない、高木副理事長の号令でコースごとにスタート。天候にも恵まれ、さわやかな秋の気配を感じながら、都心の自然を満喫できるコースを歩きました。笑顔でゴールした後、三角くじによる抽選があり、参加者は何が当たるのか期待しながらくじを引きました。今大会も小さなお子さん連れの姿が目立ち、家族ぐるみで楽しめる大会となりました。参加者の声を紹介します。

 練馬支部・井上清貴さん一家が完歩宣言をしました。昨年(昭和記念公園)に続いての参加です。「紅葉も見られて楽しかった。いい記念になりました。また参加したいので、次回も開催してほしいです」と清貴さん。11キロコースを選び、3歳の円花ちゃんも途中眠くなってだっこしたものの、最後は笑顔で元気にゴール。みんなが驚くほどこの日は歩いたそうです。
「みなさんから声をかけてもらい、子どもたちも喜んでいました」と、奥さんの美幸さん。今後は「親子で遊んだり、食事したりするイベントがあったらいいな」とも話してくれました。

 府中国立支部の市川さん一家5人は、昨年(昭和記念公園)に続き6キロコースに参加。くじ引きで『ディズニーリゾートペアチケット』を当てた息子さんは、照れながら「うれしいです」と緊張気味です。あとで奥さんに伺うと「心の中ではガッツポーズしていたんじゃないかなぁ(笑)」とのこと。「子どもが大きくなると、家族で出かけることも少なくなるので、いい記念になりました」と振り返っていました。市川さんは「普段はあまり歩いていません…」とのことでしたが、それもそのはず。東京マラソンに出場するため、普段から走っているそうですよ。

 全体で1番最初にゴールへ戻ってきたのは足立支部所属の福島隆行さん一家でした。4キロコースに親子3人で参加。「疲れた。途中で迷ったぁ」という7歳の慶正くんでしたが、くじ引きで『空気清浄器』をゲットし大喜び!
 奥さんの礼子さんは「昨年も葛西臨海公園で参加しました。景色が良くて楽しかったです。空気清浄器は車や子供部屋に置きます。親子で参加できるイベントにまた出たいですね」と話してくれました。

「東京サマーランド」冬季休園のお知らせ

カレンダーは受け取りましたか?

就業実態が変わったときには届け出を

辰年家族の皆さんに今年の抱負をお聞きしました

健康に注意してそれぞれの目標にチャレンジ
 文京支部の奥村さん一家は辰年生まれの歳久さんとみゆきさんご夫婦、同じく辰年生まれの長男剛克くん、長女で子年生まれの幸愛さん、次女で午年生まれの望和さんの5人家族で、そのうち3人が辰年の家族です。
 家族を代表して、歳久さんにお話を伺いました。
歳久さん「2011年は、長女が受験ということもあり、家族全員でどこかに行くという事が出来なかった年です。
 一昨年まででしたら、家族全員で国保組合の『宿泊旅行利用者補助金』を利用して家族旅行に行ったり、『ディズニーランド特別利用券』を使用して遊びに行ったりしていました。
 私は、家族を支えなければならない立場なので、特に健康に注意して毎年『無料健康診査』に行っています」
 ー2012年の皆さんの抱負は?
歳久さん「昨年は、震災の影響で前半は仕事が減少しましたが、後半は持ち直しました。今年は比較的状況が良さそうなので、健康に注意して仕事を頑張ります」
みゆきさん「健康を考えて体に良い料理を作り、家族に食べてもらいたいと思います」
幸愛さん「高校生になったら、今以上に勉強を頑張りたいです」
剛克くん「中学校へ入学するので、勉強とスポーツの両方とも頑張ります」
望和さん「今まで以上に勉強したいです」

家族そろって今年も健康な1年に
 大田支部の三好さん一家は辰年生まれの秀章さんと晶子さんご夫妻、同じく辰年生まれの長女ほの花さん、次女で申年生まれの葉奈ちゃん、長男で戌年生まれの李樹くんの5人家族で、そのうち3人が辰年の家族です。
「2011年は、大きな病気やけがもなく、家族全員が健康に過ごせた1年でした。
 子どもたちが毎年インフルエンザの予防注射をしているので、国保組合の補助金を忘れずに申請するようにしています。申請の時には国保組合のホームページを利用しています。支部の電話が通じない夜などでも、ホームページから申請書を印刷することができるので便利です。
 分からないことがあると、まずホームページを見るので、ディズニーのキャンペーンやレジャー情報など、いろいろな情報をタイムリーに提供して欲しいなと思います」
 ー2012年の抱負は?
秀章さん「昨年は仕事も途切れず順調でした。持病の腰痛に気をつけて、今年も仕事を頑張ります」
晶子さん「下の子が小学校に上がって、少し時間に余裕ができると思うので、仕事を再開したいと思っています。近所でやっているバレーボールサークルの活動も頑張りたいですね」
ほの花さん「中学生になったら、部活動を頑張りたいと思います。まだ、何に入るかは決めていませんが、いろいろな部活があるらしいので楽しみです」
葉奈ちゃん「3年生になったら、理科と社会の授業が始まるのでいっぱいお勉強します」
李樹くん「4月から小学校に通います。お友達をたくさん作って元気に遊びます」

震災きっかけに深まった絆
 今年も家族仲良く

 目黒支部の渡邊さん一家はお母さんの智恵美さん、長女の幸香さん、三女の凛々子さんが辰年生まれで8人家族のうち3人が辰年の家族です。
 ご家族のうち、辰年の3人にお話を伺いました。
智恵美さん「国保組合の制度では、インフルエンザの補助金と無料健診を利用しています。毎年のように受験生がいて、家族全員で予防注射をしているので、助かります。無料健診は、組合員と家族を区別せず、心電図や胸部レントゲンなど充実した項目で、ずっと続けてほしいと思います。
 2011年の思い出は何と言っても3月に起きた震災です。当日は小学校や保育園に子供を迎えに行き、その後も買い占めが起きたりといろいろ大変でしたが、家族のことを考えるきっかけにもなりました。福島に夫の実家があり、夏に家族で行ってきました。放射能などの不安はありましたが、親戚にも会えて、行ってよかったと思います。家族の人数が多くて、いつも日帰り旅行ばかりなので、今年はみんなで宿泊旅行をしたいですね。温泉がいいかな」
幸香さん「健康に気を使って料理をしています。大変ですが楽しいです。今年も健康や食事に気を使って、笑顔で過ごしたいです。家族で過ごせる時間をなるべく多く作りたいと思います」
凛々子さん「去年はお泊り学習会で八ヶ岳に行ったのが楽しかったです。今年の目標は習っているそろばん教室で準2級と2級のテストに受かることと、去年まで5年連続で選ばれているリレーの選手に今年も選ばれることです」

こんなときどうする?「負傷原因のおたずね」編

がんでお悩みの方へ

検査から分かる健康・病気シリーズ

ウォーキングしませんか?

一番星

 どんなお正月をお迎えだろうか。昨年は、東日本大震災、原発事故、全国各地の自然災害などが連続した。生き方、暮らし方を問い直し、人との絆を尊いと思った人も多いようだ。被災地の人々の暮らしに思いをはせ、様々な支援が続けられている。支援をすることにより、生きる意味や日常の大切さを自覚したという人もいる。また昨年は「国民総幸福量」の国、ブータン国王夫妻が来日された。謙虚で思慮深い国会演説は、心に刻まれた。今は昔の感があるが、この国でも「国民の生活が第一」と言われた時があった。今年こそ日本版「国民総幸福」を追求したいものだ(K)