国保組合だより1989号(2011年3月20日号)

第99回組合会を開催
2011年度予算・事業計画を承認

魅力ある事業の継続と安定運用のため
3年ぶりに保険料を引き上げ

 国保組合は、2月25日、けんせつプラザ東京において第99回国保組合会を開催しました。組合会議員・理事・監事・顧問など58名が出席し、2011年度事業計画並びに歳入歳出予算案や組合規約の一部改正案、法令遵守に関する体制の整備や実践計画など6議案が理事会より提案され、審議の上、可決されました。組合会の様子をご報告します。

 開会にあたり大内理事長が挨拶にたち、「医療費と後期高齢者支援金の負担が増えたことで、保険料の引き上げをお願いしたが、不況の折に十分な議論もせずなぜかという意見をもらっている。国庫補助制度の大幅変更などの影響で12月段階での試算ができず、2月に唐突な提案との印象を与えた。今後の教訓として生かしたい。また、就業実態調査は、国保組合を守るためにやっている。説得と納得で進めて欲しい。今日は十分に意見を出して大いに議論して欲しい」と述べました。
 来賓として、全建総連の勝野社会保障対策部長と東京都連の田口書記長が参加され、ご挨拶をいただきました。

予算・事業関連
活発な議論に

 11年度事業計画、予算関連では、保険料について活発な議論がなされました。参加議員から、支部での討議を踏まえて、「上げ幅が大きい」「昨年上げておくべきだった」「運動で昨年並みの補助金を獲得したのに納得できないとの意見があった」「引き上げるなら早く伝えるべきだ」「家族保険料のあり方の見直しを」「区分を変更し所得に応じた保険料にすべき」「どけん共済会の国保入院共済費100円との関係がわかりにくい」等の意見や要望が出されました。
 理事会からは、従来、保険料への影響を最小限にするために積立金を取り崩してきたが、積立金不足によりそれができなくなり、3年ぶりということもあって引き上げ額が大きくなった。また、後期高齢者支援金の負担増加が大きいと、引き上げ要因の説明がありました。国保財政は保険料と補助金が半々の構成になっており、医療費が伸びれば、補助金が従来水準を確保できたとしても保険料の応分の引き上げがなければ運営できないと理解を求めました。
 また、保険料区分のあり方は来年度検討をすることとし、12年度保険料の影響額は12月段階で試算を示すことができるように努力したい。
 一部負担払戻金制度の変更はハガキでお知らせするが、支部でも趣旨を伝えて欲しいと答弁がありました。

規約関連
法令遵守体制整備

 規約関連では、全国工事業国保組合の資格問題に端を発して、厚労省からすべての国保組合の理事会に法令遵守担当理事を置くよう求められ、理事専決処分として規約を改正したことが報告されました。また、議案として法令遵守体制整備に関する基本方針並びに実践計画が提案され、承認されました。
 すべての議案が可決され、閉会の挨拶をした高木副理事長は、「厳しい現実であるが、ここを出発点にして、仲間を守るために団結して打開しよう」と呼びかけました。

2011年度歳入・歳出予算

2011年度事業の特徴

2011年度東京土建国保の魅力あふれる事業

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健診契約機関の追加

一番星

 生活保護を受けながら、働かずパチンコ漬けの生活や病気と称して集めた薬を売って小遣い稼ぎをする人の姿が報道された。記者が「突撃」して「こんなにひどい」とばかりに伝えていた。以前にも「生活保護を受けて働かないのは甘え」と言い放った知事がいた。そうだという声もあろう。生活保護基準以下の生活を強いられている人の八割が保護を受けていないという現実もある。しかし、と思う。なにか国保組合攻撃と同じ八百長っぽさを感じる。「税金」を受けているのだからと。真面目に生活再建をめざしている多くの人をこそ報道して欲しい。政府は生活保護法の改悪を目指す。