東京土建国民健康保険組合
ホーム 加入するとき 健康診査・保健事業 保険給付について 保険料・異動手続き ケガ・交通事故について 申請書
国保だよりインデックス
  バックナンバー    
文字の大きさ 小 中 大  
 
 
国保組合だより2007号(9月20日号)
東京土建国保組合の「組合員と家族の健康意識調査」から見る
組合員と家族の生活と健康の特徴
東京社会医学研究センター理事 服部真

妻の眼で見た組合員の生活
喫煙率の高さと若年層の朝食習慣に問題

プロフィール

 2010年に実施された「組合員と家族の健康意識調査」は、土建国保加入世帯から無作為に選んだ4000世帯の家族の女性(98%が組合員の妻)に対して調査を行なっています(回答者2109人、回収率52・7%)。調査目的は、家族の目を通して、男性組合員の生活と健康の特徴を把握することです。調査結果をもとに、組合員の生活状況や健康についてまとめました。

世帯構成と年齢
 二世代世帯67%、夫婦のみ世帯22%、その他は12%で、世帯主の年齢構成は20歳代7%、30歳代27%、40歳代23%、50歳代22%、60歳以上20%でした。
 記入者(主に加入者の妻)の仕事は、専業主婦が46%と多く、次いでパート・アルバイトが33%、自営業14%でした。

食事について
 組合員の朝食は「自宅」が67%ですが、「外食」は16%、「食べていない」も12%あり、食事内容は「主食とおかず」が62%ですが、「主食のみ」が31%、「飲み物のみ」も5%ありました。「食べていない」理由(図1)は「食べる習慣がない」56%、「時間がない」24%、「食欲がわかない」18%でした。39歳以下では、朝食の習慣に一層問題が多い状況です。

図1

 食事で気をつけていること(2つまで回答)は、「野菜をとる」62%、「主食・おかずをそろえる」42%、「塩分をとりすぎない」36%、「脂肪をとりすぎない」21%で、年齢が高いほど塩分や脂肪に気をつけています。
 組合員の食事内容について感じること(2つまで回答)は、「味付けが濃い」42%、「野菜が少ない」35%、「量が多い」29%、「脂っぽいものが多い」27%です。
 対策として「食事内容を把握する」45%、「手製弁当をもたせる」40%、「食事と健康のつながりを話す」24%などをした成果は、「食事の選び方が変わった」29%、「体重・体脂肪が減った」14%でした。

運動について
 運動している組合員は35%ですが、そのきっかけ(2つまで回答)は「体重を意識して」42%、「健診結果で改善が必要」16%ですが、「特に理由なし」も31%でした。運動の頻度は「週3回以上」26%、「週1〜2回」36%で、「ウォーキングやジョギング」34%、「野球・サッカーなど団体種目」20%、「テニス・水泳など個人種目」18%、「筋力トレーニング」15%でした。(図2)
 運動の効果(2つまで回答)としては「気分転換になった」53%、「体重が減った」23%、「交友関係が広がった」22%などでした。

図2

喫煙と飲酒
 組合員の喫煙50%、記入者の喫煙19%で、誰も吸わない世帯は38%しかありません。特に、44歳以下の組合員の喫煙は6割以上で、同年代の国民平均より1割多く、大きな問題です。
 禁煙に成功した人では「周囲に宣言」31%、「喫煙道具を処分」19%、「禁煙グッズを使用」14%等を実践していましたが、40%は「何もしない」で禁煙できていました。
 禁煙のきっかけ(図3)は「病気」18%、「自分や家族が勧めた」18%、「子どもが生まれた」15%、「経済的に苦しくなった」10%ですが、「特に理由なく」も26%ありました。
 組合員の飲酒は「毎日」46%、「週5〜6回」9%で、合わせて55%が常習飲酒者です。1回の量はビールにして500ミリリットル以下32%、500ミリリットルから1Lが42%、それ以上の過量飲酒は23%でした。

図3

健診や医療機関の受信
 記入者の健診受診率は東京土建健診39%、他の健診18%で、未受診者は43%でした。未受診の理由は「日程が合わない」46%、「子どもを連れていくのが大変」30%、「面倒くさい」28%で、39歳以下では「制度や受け方がわからない」も2〜4割います。
 組合員の健診受診率65%、かかりつけ医がある世帯も78%と多く、発熱時には「医療機関を受診する」57%が「買った薬を飲む」35%より多いのが特徴です。
 2009年に記入者と組合員の5%、子どもでは26%がインフルエンザにかかっています。うがいや予防接種をしていた世帯ほど、逆にインフルエンザにかかった人が多い結果でした。患者が出たので、その後対策をしたのかもしれません。
 ジェネリック医薬品は88%のかたが知っており、40%が利用しています。


 家族から見た組合員の健康と生活に関する調査は今回が初めてです。
 喫煙率の高さ、朝食抜きや野菜が少なく塩分や脂肪が多いなどの食習慣の問題が特に若い世代で浮き彫りになりました。食事内容を把握し弁当を持たせるなどの対策や禁煙の努力もされていますので、今後の改善に期待します。


呼吸器疾患をテーマに健康教室開催
〜足立支部〜

もしもしかめよ♪でしっかり手あらい
 7月21日(木)足立支部会館において、「じん肺アスベスト被害者の会」の会議が開催されました。
 足立支部では、首都圏建設アスベスト訴訟の原告の方々を中心に、すでに労災申請を行なった組合員やこれから申請をする組合員が、アスベスト被害やアスベストを原因とした疾病に関する知識を深めるために、年に2回学習会を開催しています。
 当日は会議の開催に合わせて午前10時から国保組合の保健師による健康教室が開催され、28人が参加しました。
 今回の健康教室のテーマは「呼吸器のはなし」です。まず、じん肺と石綿肺の発症の経過と症状についての説明があり、肺の病気が原因で呼吸機能が弱い人には、身体のちょっとした変化に気をつけてほしいというアドバイスがありました。
 特に、風邪やインフルエンザの予防はとても大切であるという話のあと、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンについての説明があり、足立区で受けられるワクチン接種補助についての情報提供がありました。中でも、肺炎球菌ワクチンについては関心が高く、補助にかかわる費用など、多くの質問がありました。
 そして、風邪・インフルエンザ対策として家庭で手軽にできる「手あらい・うがい」のとりくみや効果について説明があり、家族みんなで今日から始めることのできる、予防に効果的な手の洗い方を『うさぎとかめ』の歌に合わせて、参加者全員で一緒に行いました。
 また、開催の季節柄、熱中症についても予防と対策の説明がありました。
 最後は、「ながいき呼吸体操」と言われる腹式呼吸法とストレッチを組み合わせた体操を行ない、参加者全員でからだを動かしました。
 健康教室のあとは、足立支部松舘書記次長より「最近のアスベスト労災申請と療養補償及び死亡原因について」の講演がありました。
 終始和やかな雰囲気の中、参加者の皆さんは大変熱心で、質疑応答の時間には活発に質問が出るなど、意識の高さがうかがえました。

便利な制度で実感
東京土建国保の魅力

かかりつけ医で受診できる
健診費用の一部補助

【大田支部・松下美枝子さん】
 健康診査(契約外)補助金制度を知ったのは、支部の健診案内のちらしからです。
 昨年は、支部の集団健診を受診しましたが、私の希望する婦人科のオプション検査を同時に受診できる契約健診機関は自宅から少し遠いため、もっと近所で受診できたら良いなぁと思っていました。
 今年から、都内に住んでいる人でも、決まった検査をすれば、健診費用の一部補助が受けられるというお知らせを読んで、この制度を利用しようと思い、かかりつけの先生に健診の相談をしました。
 初めて利用する制度だったので、支部や国保組合に問い合わせをするなど少し手間がかかりましたが、いつもの病院で健診を受けられました。
 普段からお世話になっている先生で、自分の病歴や過去の検査結果なども保存されているので、比較をしながら説明をしていただけて、とても安心感があります。
 自分でも普段から健康に気をつけているつもりですが、年に1度は健診を受けてからだの状態を知ることが大切だと思います。
 かかりつけの先生から、年齢とともに血圧や血糖などは上がっていくと言われていますが、自分がどのような状態なのかを知れば、普段から気をつけることができます。
 家族と一緒に健康に楽しく過ごすために、また来年も健診を受けたいと思います。

 申請から支給までの流れ

(1) 所属支部や国保ホームページから健康診査(契約外)補助金申請書を取りよせます。
(2) かかりつけ医に「特定健診(もしくは特定健診と胸部レントゲン)を受診したい」ことを伝え、健診を受けます。
(3) 窓口で費用を支払い、個人宛の領収書をもらいます。
(4) 結果説明を受け、健診結果票を受け取ります。
(5) 必要事項を記入して受診券を貼付した申請書と健診結果票のコピーと領収書のコピーを所属の支部に提出します。
(6) 5千円(胸部レントゲン検査を一緒に受けた場合は7千円)までの実費が届け出されているゆうちょ銀行口座に振り込まれます。

医療費のお知らせをお送りします

就業実態が変わったときには届け出を

八景島シーパラダイス
おトクなお知らせ

 契約レジャー施設の横浜・八景島シーパラダイスで、9月20日から11月30日まで「おトクなプラン」を開催しています。
 通常は大人4900円のワンデーパスが3700円となるなど、大変おトクなプランです。その他の料金など詳しい内容は『組合員のページ(組合員限定)』をご覧ください。
 なお、ご利用の際は優待割引券ではなく、『組合員のページ(組合員限定)』にある「特別利用券」が必要となります。ぜひこの機会にご利用ください。

東京土建健診契約機関を追加しました

職業病アンケート ご回答いただけましたか?

ウォーキング大会2011

ご存じですか?ぜん息の医療補助制度

がんでお悩みの方へ

検査から分かる健康・病気シリーズ

結核・精神医療給付金が廃止になります

一番星

▼「3月11日、東北を襲った大津波はとてつもなく大きく…私の心にまで大きくぶち当たり砕けたのです」方言指導の大原穣子さんの回想だ。▼被災地以外の人々にも大震災による心のストレスが現れ、土建国保の加入者からもそういうお便りが届いている。▼震災によるストレスの解消には、一人でも多くの人と触れ合い支え合うことが大事だと言われている。▼多くの人は、本能的にそのことを感じているのだろうか。▼震災以降、人との関わりを求める風潮が広がり、時ならぬ結婚ブームだと聞く。▼拡大月間が始まった。この秋、仲間の輪をさらに広げていきたいものだ。(い)

 
▲PAGETOP
 
 
 
申請書ダウンロード 各支部一覧 ご質問・ご要望 Q&A リンク サイトマップ
 
東京土建国民健康保険組合