ジェネリック医薬品(後発医薬品)を利用しましょう

ジェネリック医薬品(後発医薬品)を利用しましょう

Q1.ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは?
 最初に作られた薬(新薬:先発医薬品)の特許期間が満了した後に、厚生労働省の認可のもとで製造された医薬品で、新薬に比べて値段が3割~5割程度安くなります。

Q2.先発医薬品とジェネリック医薬品で効き目や安全性に違いはあるの?
 ジェネリック医薬品は、ずっと使われてきた新薬と同等の有効成分で作られ(※)、国の厳しい安全基準をクリアして厚生労働省から新薬と同等の効果や安全性が認められています。
 ※ただし添加物が異なる場合がありますので、アレルギー体質の方は注意が必要です。ジェネリックに切り替える際は、医者、薬剤師に相談してください。

Q3.なぜジェネリック医薬品は低価格なの?
 ジェネリック医薬品は、新薬に比べて研究開発期間やコストを大幅に抑えることができるためです。
新薬の開発には有効成分の研究・開発から安全性が確認されるまでに多くの開発時間と多額の研究費用を要します。それを販売するための広告宣伝費も、すべて価格に反映されるため、新薬はかなり高価となってしまいます。
 一方、ジェネリック医薬品は、すでに証明されている新薬の有効成分を元に開発することで、開発期間やコストを大幅に抑えることができるため価格を安く設定することができます。

実際どれくらいちがうのか?

 薬の種類によって異なりますが、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)や呼吸器、アレルギー性疾患などの慢性的な病気で長期間薬を服用している方は自己負担が大きく下がる可能性があります。

(例) アレルギー性疾患の薬を1日2錠1年間服用したと仮定した場合(3割負担の方)

※薬の種類によって価格が異なります【東京土建国保調べ】
※新薬がもともと低価格な場合等、切り替えても薬代があまり変わらない場合があります。

 なお、ジェネリック医薬品を利用されていない方には、国保組合から年1回、「ジェネリック医薬品差額通知(はがき)」を送り、ジェネリック医薬品に切り替えた場合の差額をお知らせしています。

Q4.ジェネリック医薬品に切り替えるメリットは?

長期間にわたり服用している薬をジェネリック医薬品に切り替えると、薬代の自己負担額を大きく下げられる可能性があり、医療費の節約になります。
国保組合が負担する薬代も軽減されるため、国保組合の財政が安定し、保険料の値上げを防ぐことにつながります。
薬の形(小型化、カプセルから錠剤へ等)、味(苦味を抑える)など、より飲みやすいよう改良が加えられたものもあります。

Q5.どの薬にもジェネリック医薬品はあるの?
 日々新たなジェネリック医薬品が開発されていますが、全ての薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。また、疾病やアレルギー等を考慮して、医師がジェネリック医薬品への変更に差し支えがあると判断した場合には、ジェネリック医薬品が処方・調剤されない場合もあります。
 自分が処方された薬に相当するジェネリック医薬品については病院や薬局で調べてくれます。
 自分で調べたい場合は、日本ジェネリック医薬品学会が運営する「患者さんの薬箱」というホームページなどで検索することができます。

Q6.ジェネリック医薬品を処方してもらうにはどうしたらいいの?
 病院では医師の診断時に、「ジェネリック医薬品に変更できますか?」と聞いてみてください。医師がジェネリック医薬品への変更を認めた場合は、薬局で処方せんに渡すと、窓口で確認した上でジェネリック医薬品を調剤してくれます。
 また、「ジェネリック医薬品お願いシール」(保険証に同封しています)や「ジェネリック医薬品希望カード」を利用することで、ジェネリック医薬品での処方を希望することを伝えることもできます。

Q7.オーソライズド・ジェネリック(AG)とは?
 先発医薬品メーカーから許諾(お墨付き)を受けたジェネリック医薬品です。さらにその中でも「AG1」と呼ばれる薬は、先発医薬品と中身(有効成分、原薬、添加物、製法、製造技術・工場等)が同じです。
 「AG」は、通常のジェネリックと比べると価格は高くなりますが、先発医薬品より安く、ジェネリックに対して不安のある方でも安心して服用できます。
※ご自身の薬に対して「AG」があるかどうかは、医師・薬剤師にご確認ください。

 

ジェネリック医薬品お願いシール

 

ジェネリック医薬品希望カード

ジェネリック医薬品差額通知(はがき)

 国保組合では、15歳以上で生活習慣病、アレルギーなどの処方を受けている被保険者で、ジェネリック医薬品に切り替えることで、自己負担が月額100円以上減額することが見込まれる方を対象に、ジェネリック医薬品に切り替えた場合の差額をお知らせするはがきをお送りしています。

1.目的

ジェネリック医薬品の品質や安全性について理解を深めてもらうため
ジェネリック医薬品への切り替えにより、被保険者と国保組合双方の医療費負担の軽減につなげるため

2.送付時期

毎年2月

3.差額通知の書式見本と記載項目の説明